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【レポート】作品 #3 俳優とヴァイオリニストとホルニストによるインプロヴィゼーション

2024年4月16日(火)、〈作品 #3 俳優とヴァイオリニストとホルニストによるインプロヴィゼーション〉初日公演が開催されました!

おかげさまで大盛況、満席となったこの日。公演の様子を、写真と共にお伝えします!  

〈作品〉シリーズは、“ヒトはどこから作品なのか?”という問いかけをテーマに、俳優・岡本唯とヴァイオリニスト・加藤綾子が行うインプロヴィゼーション公演。2021年より開始。

吊るされたホルンの管がお出迎え!

〈作品 #3〉は、パフォーマンスとトークの2部構成。

入場してまず目を惹く光景が、ステージに設置された、無数のナチュラルホルンの管。分解され「輪」となったホルンがいくつもスタンドに吊るされ、観客を迎えます。

パフォーマンスの部は、およそ*60分の構成。俳優、ヴァイオリニスト、そしてホルニストによる「輪」の即興パフォーマンスが、間断なく繰り広げられます。

*即興によるパフォーマスのため、若干前後する場合がございます。

今回は演目ごとに、「さわる」「つながる」といったさまざまなコンセプトがあります(詳細は当日、会場のパンフレットでお確かめください!)。ですが、基本は即興によるパフォーマンス。リハーサルでも同じ内容になることは一度もなく、公演初日も、今までとはまるで違う様相となりました。

3人それぞれの「輪」

〈作品〉シリーズでは、「演劇」「音楽」のような境目はありません。俳優が歌うことも、楽器奏者が演じることもあります。ヴァイオリニストの喋り・身体表現を、俳優が追いかける場面も。

ときに3人で、ときに1人で続いていく〈作品 #3〉。とくに、各出演者のソロは、それぞれの特技や個性が目の当たりになる瞬間です。

写真提供:パーラー

ゲスト・近藤圭さんによるホルンのソロは、稽古でも出演者たちがもっとも興奮する場面のひとつ! この日も、繊細な表現から大迫力の音量、そしてホルンという「輪」を生かした動きが炸裂。

果たして公演2回目、3回目はどうなるのでしょうか。乞うご期待です!

写真提供:パーラー

アフター・トーク 〜みんな「輪」になる

第2部にあたる「アフター・トーク 〜みんな『輪』になる」も、〈作品 #3〉を構成する大事なパートです。平日夜の公演ということもあり、どれくらいの人数が残ってくださるか不安もあったのですが、たくさんの方が参加してくださいました!

これまでの〈作品〉シリーズについて簡単に解説しつつ、「いつも公演を『やっておしまい』なのがもったいなくて。きょう、なにが起きたのか? なんだったのか? 出演者とみなさんと、それぞれが感じたことを共有してみたいんです」という導入で、「輪」にまつわる談義が始まりました。

出演者も参加者も、文字通り「輪」の形になって交流。

出演者3名がメインで進行しつつ、質問がある人・お話したいことがある人も、自由に発言する場になっています。

初日のメイントピックは、会場配布のアンケートで募集した「輪」にまつわる質問、それに対するみなさんの匿名回答。十人十色の答えに、「あ〜わかる」「これ考えたことなかったなあ」と口々に感想が飛び交う出演者たち。

最後は質問コーナー。「今回、大枠はどんなふうに決まっているの?」「どんなクリエイションをしてきましたか?」「即興してるときって、どんなことを考えてるんですか?」……などなど、たくさんの質問をいただき、出演者は、みなさんの問いによって新たな気づきを得るのでした。

30分という短い時間とはとても思えないほど、とても濃密な時間を過ごしました。ありがとうございました!

残すところあと2回。〈作品 #3〉は4月21日(日)14時・17時に開催!

〈作品 #3〉残すところ、あと2回。4月21日(日)14時 & 17時、東京・三鷹「SCOOL」にて、ご来場お待ちしております!

そして、初日公演にお越しくださったみなさんに、あらためて感謝を申し上げます!

初日公演の録画・受付スタッフの方々と。ありがとうございました!

(写真:門田和峻)